港湾クレーン用カメラシステム

港湾ターミナルでは積荷の積換えが継続して行われるため、可能な限りクレーンを効率的かつ安全に運用する必要があります。時間的制約の下、事故はもちろん、ミスも許されません。作業効率と安全性を高いレベルで実現するためには、鮮明な視界が不可欠です。当社は、安全性、効率性、快適性の向上を目指し、あらゆる状況に対応する高品質のプロフェッショナルビジョンソリューションを開発しています。

Vision is our Mission®

Stoneridge - Orlaco は、適切な視野を確保するためのシステムが、すべての船積み(STS)クレーン、ストラドルキャリア、ガントリークレーン(RTG・RMG)、ショベルカー、格子型港湾クレーンに搭載されることが理想と考えています。Orlaco は世界中のシステムインテグレータ各社と連携してカメラモニターシステムを統合し、また標準およびカスタム CCTV システムを開発・製造しています。当社の CCTV システムは、最高の品質基準に従って開発・製造されています。Green Award、IATF 16949、ISO 9001、ISO 14001、RRR、RMRS、IEC IECEx、防爆(Ex)機器の ATEX 認証などの国際規格に準拠しています。

ハーバークレーンスペシャル

Orlaco の STS クレーン用ビジョンソリューションは、あらゆる港湾クレーンの現場の要求を満たすため、計画段階から試運転まで、Orlaco のスペシャリストがプロセス全体を管理し、あらゆる用途に適したフルカスタマイズのシステムを設計し、既存のネットワークインフラおよびテクノロジー(アナログ、デジタル、またはその両方)に統合します。システム構築の際には、最高の品質と効率を実現するため、可能な限り Orlaco の部品を使用します。カスタムソリューションの詳細は、弊社または代理店の各担当までお問い合わせください。

Orlaco のビジョンソリューション

Stoneridge-Orlaco のプロフェッショナルビジョンソリューションのラインナップをご覧ください。各標準品およびカスタム品の詳細は、各担当までお問い合わせください。

スプレッダビュー

ズームカメラをトロリーからスプレッダ方向に下向きに設置することで、作業エリアに焦点を合わせることができます。キャビン内のモニターにより、オペレータは昇降操作中、常に垂直方向の視界を得ることができます。

ツイストロックビュー

コンテナを移動する際にオペレータからツイストロックがほとんど見えなくなることがあります。この場合、コンテナを適切に配置して安全に固定することが困難になり、操作により長い時間がかかってしまいます。スプレッダの下にツイストロックビューカメラを設置することで、ツイストロックの良好な視界が得られ、素早く安全なコンテナの取扱いが可能になります。

舷門ビュー

舷門に向けてカメラを設置することで、STS クレーンのオペレータは容易にクレーン下の視界を得ることができます。オペレータは、複数の作業が発生しがちな場所の状況を常に把握できるため、コンテナ移動中の事故リスクを容易に予測して回避することができます。

ラッチビュー

STS クレーンは、荷役を行っていないときは、船舶の航行を妨げないよう、ブームを垂直に立ち上げて固定します。ブームのロック上部にカメラを取り付けることで、オペレータはブームが安全に固定されていることをいつでも確認することができます。

機械室ビュー

STS クレーン上部の機械室を可視化することで、機械やウィンチの監視が可能になりますが、機械室には、高温下でも最適なパフォーマンスで継続的に動作する頑丈なカメラが必要です。オペレータが直接、またはリモートでカメラ映像を見ることができる Orlaco の固定カメラ、またはパンチルトズームカメラがそれを可能にします。

バックリーチビュー

パンチルトズームカメラを STS クレーンのバックリーチに設置することで、荷役などの作業全体を見渡すことのできる、非常に広い視野を得ることが可能になります。既存のネットワークを介して、カメラの映像をリモートで表示することも可能です。作業エリアの広い視野を得ながら、強力なズーム機能で細部をモニターすることが可能です。

操縦方向ビュー

Orlaco の操縦方向ビューシステムは安全運転を支援します。STS クレーンまたはガントリークレーンの脚に 2~4 台のカメラを設置し、キャビン内のモニターを分割表示に設定することで、停止状態からクレーンが左右に移動する際、必要なカメラ映像の分割画面に切り替わり、クレーン周囲の安全を常に確認しながら作業することが可能になります。操縦方向ビューは、衝突リスクの回避に役立ちます。

リアビュー

STS クレーンのキャビン下側後方に設置する Orlaco リアビューカメラは、クレーンの舷門とバックリーチエリアの視界を提供します。コンテナを安全に後方へ移動するにはこの視野が不可欠です。危険な状況が発生した場合、オペレータは迅速な対応が可能になり、衝突などの事故を未然に防ぐことが可能になります。

ロードビュー

ロードビューカメラをブームの先端からフック方向に下向きに設置することで、作業エリアに焦点を合わせることが可能になります。クレーンのオペレータは、クレーンや積荷の位置に関わらず、キャビン内のモニターで吊り上げ時の状態を確認することができます。このカメラにより、オペレータは船舶とドック全体の視野を得ることができます。

ウィンチビュー

港湾クレーンのウィンチビューシステムにより、ウィンチなどのケーブルに最適な視界を確保します。このシステムは、ケーブルの引出しと巻戻しを監視して、ラインの損傷を防止するのに効果的です。モニターを一度タッチするだけで、クレーン周囲のカメラ映像を簡単に切り替えることができます。

ツールビュー

ツールビューカメラを使用することで、クレーンに取り付けたツールの視認性が向上し、作業効率を大幅に改善することが可能になります。ツールビューカメラシステムによって、資材の積込み、吊り上げ、積下ろしの際の視界を確保し、作業時間の短縮と生産性の向上を図ります。さらに、ビデオケーブルを取り付けられない場合でも、ワイヤレスで映像をシステムに転送することが可能です。

サイドビュー

Orlaco のサイドビューカメラをストラドルキャリアに搭載することで、車両の側方死角の確認を容易にし、右左折や車線変更時の安全性と快適性が向上します。また、サイドビューカメラを使うことで、歩行者や障害物をはっきりと確認でき、より安全で、効率よく、快適な運転操作が可能になります。このカメラモニターシステムをフロントビュー/リアビューシステムと組み合わせることで、さらなる視界の最適化を可能にします。

ポジショニングシステム

ストラドルキャリアは、 コンテナの移動の際、STS クレーンやトラックなどと一緒に運用するため、時間的な制約もあり、高い作業効率と安全性が要求されます。ストラドルキャリアのオペレータは、STS クレーンの効率よい作業のために、コンテナをクレーン下の舷門中央の正しい位置に、正確に配置することが要求されます。 Orlaco のポジショニングシステム用カメラをストラドルキャリアの左右に2台装備することで、コンテナが正しい位置にあるかどうかを素早く確認することが可能になります。モニターに表示される位置決めラインと、 STS クレーンの底部にあるラインを目印にして、高い精度でのコンテナ配置が可能になります。

カスタムビジョンソリューション

Orlaco のカメラモニターシステムは、ご紹介した標準のビジョンソリューション以外にも、さまざまな組み合わせや変更に対応しています。カスタムソリューションの詳細は、弊社または代理店の各担当までお問い合わせください